遊び上手な人は頭の回転が早い!-子どもとの遊び方を考えてみた
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最近、夫と会話をしていると、頭の回転の速さに驚かされることがあります。

例えば、私が最近読んだ本に関して「こんなことが書いてあってね、○○でね〜、△△だから、××だと思うんだよねー」と言うと、初めて聞いたことにも関わらず、「要するに□□ってことでしょ」と一言でまとめられてしまうのです。

元々、頭の回転があまり速くない私は唖然としてしまいます。

なんで、こんなにも頭の回転が速いのか?

夫本人曰く、「えいこちゃんよりも沢山遊んできたからだよ」。

夫は長男で、下に兄弟がいます。小さい頃から下の子の面倒を見るため、いろんな「遊び」をしてきたようです。

特に、何もないところから新しいゲームを即興で作ったり、すでにあるゲームのルール少し変えて面白くすることが得意なのです。

一方、私は一人っ子で家の中に同世代の遊び相手がいないので、新しいゲームを作るとかルールを変えるということを全くしてきませんでした。

こんな幼少期の環境の違いが今の頭の回転の速さの違いに繋がっているのではないかと思い、少し掘り下げて考えてみました。

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遊びで創造力(オリジナリティ)を養える

全く何もないところから新しいゲームを考えるなんて大層なことに思えますが、夫と子どもたちが遊んでいるのを見ているととても簡単に見えてくるのでご紹介します。

例えば、「歩かないー抱っこー」と言っている娘に「どっちが先に電柱のところにたどり着けるか勝負だ!」と言って駆け出して行ったり、トランプをお金に見立てて「娘ちゃんが銀行屋さんね、10円下さい」と突然銀行ごっこが始まったり...

こんな感じで、そんなに難しくとらえなくても新しい遊びはどんどん生まれてくるのです。

これを日々の生活の中で繰り返してやっていると、無意識に新しいものを生み出す力が養われるのではないでしょうか。

どんな世の中でも、「初めて〇〇した人」というのが一番偉いのです。「初めて〇〇した」というのは、今まで無かったものを『有る』という状態にすることです。例えば、人類の空を飛びたいという夢を初めて実現させたライト兄弟は今でも歴史に名前を刻んでいるし、初めて「重力」という概念を提唱したニュートンは誰でも知っている科学者で雑誌の名前にもなっています。今まで無かった青色発光ダイオードを発明した赤崎先生、天野先生、中村先生はノーベル賞を取っているし、今まで無かった携帯電話の概念を提唱し始めたマーティン・クーパーさんに足を向けて寝られない人は多いのではないでしょうか?

このどれにも共通するのは、発想にオリジナリティがあることと「ぼやー」っと考えていたイメージを現実化したことです。「こんな遊びがあったら良いのに」を手持ちの何かで実現することで、新しいものへの創造力・発想力が養われるのではないでしょうか。

小さい頃沢山遊んだからと言って、歴史に名前を刻めたりノーベル賞が取れたりする訳ではありませんが、考え方にオリジナリティがあることはこれからの世の中に大事なのではないかと思います。

というのも、ネットが普及した現在は個人個人が様々な情報を発信することができます。そして個人個人がメディアになることができるのです。“個人”として確立したメディアになるためには、他にはない何か(オリジナリティ)を持っていることが必要になってきます。その他大勢に埋もれない、何を得るためにも遊びは重要な役割を担っているのではないでしょうか。

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遊びでイノベーションを引き起こす

すでにみんなが知っているものに新しいルールを付け加えることで、より一層面白い遊びになることってありませんか?

例えば、みんなが知っている「しりとり」という遊びに「三文字」という縛りをつけたり(めちゃイケの「七人のしりとり侍」)、みんなが知っている「連想ゲーム」に「リズム」をつける(「マジカルバナナ」やめちゃイケの「めちゃギントン」)だけで新しいゲームになります。

みんなが知っているものに何かを足すだけで、バラエティ番組の一つのコーナーになっちゃうくらい面白くなるんです。これはイノベーションです

イノベーションとは、日本語に訳すと「技術革新」。すでにあるものAとすでにあるものBを足し合わせて新しいCを創ることを言います。

この「イノベーション」という考え方は、現在、いろんな分野で注目されているのです。例えば、すでにあるタピオカとミルクティーを組み合わせた「タピオカ×ミルクティ」は社会現象を巻き起こす大ヒットになっています。他にも、今やSNSの代表格となっているインスタグラムは「写真(フィルター機能)×共有×ハッシュタグ」でユーザー数を確実に伸ばしています。

こんなイノベーションを起こすためには、すでにあるものを新しい角度で捉え直す視点が必要です。でも、いきなり180度反対の角度で捉えるのはとても難しいので、「もっと面白くしたい」「もっと速く終わらせて決着がつくようにしたい」「もっと長く遊べるようにしたい」「もっと難しくしたい」などの欲求をどうしたら満たせるかを考えると新しい視点が生まれる気がします。余談ですが、facebookを作り上げたマーク・ザッカーバーグは大学の可愛い子たちと知り合いたいという少しヨコシマな気持ちから、誰もが知るSNSを誕生させました。

子どもたちが日々の遊びの中で、「もっと、もっと」を考えられているとイノベーティブな視点が養われていくのではないでしょうか。

ちなみに、わが家の2歳児はアンパンマンブロックと他の全く互換性のないブロックを上手に組み合わせて遊んだり、「だるまさんがころんだ」に鬼ごっこの要素を取り入れて家の中でにぎやかに遊んでいます。これはイノベーションとは程遠いかもしれませんが、すでに持っているものを組み合わせて遊ぶというのは大事なのかなと思っています。

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結論:小さい頃はいっぱい遊ぶのが良い

現在一万円札の顔である、福沢諭吉さんの教育方針は小学校に上がるくらいまで「本を読まずに遊びべ!」だったようです。『学問のすゝめ』を書いている人とは思えない教育方針だなと最初は思ったのですが、福沢諭吉なりの考えがきちんとあったのではないかと思うようになりました。

それは、沢山遊ぶことで、「アタマの使い方」を意識しないでも身につけることができるからではないかと思います。何げない遊び一つとっても、子どもたちは頭をフル回転させて「もっと面白くするためにはどうしたら良いか」を無意識に考えているということに、福沢諭吉はどこかで気がついたからではないでしょうか。

遊びを通して、学校では教えてくれない「アタマの使い方」、特に0から何かを生み出す創造力と、すでにあるものに新しい価値を与えるイノベーティブな視点を、養えるのではないでしょうか。「アタマの使い方」を気張らずに身につけていることで、大人になってからの頭の回転の速さが変わってくることを実感している今日この頃です。

わが家の子どもたちは遊び上手の父に恵まれて羨ましい限り!私も一緒に遊んで、(今更ですが)いっぱい刺激を受けて、オリジナリティとイノベーティブな視点を身につけていこうかなと思っています。

それでは、また!

 

これからの時代は「自分のアタマで考える力」が大事だよって話はこちら

 

福沢諭吉の子育て論についてはこちら

 

わが家の子育てについてはこちら

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