『責任』のある仕事はなぜ人を成長させるのか?

わたしが育休から帰ってくるとものすごい成長を遂げていた同僚がいました。育休前は、大丈夫かな?この人に仕事を任せて、ダメになったらどうしよう...と思わせるような、頼りない人でした。半年後、帰ってくると別人のようにしっかりしていて、「この人なら仕事を任せられる!」と思えるほどの人になっていました。ちなみに彼は26歳のこれから伸び盛りの若手のホープです。

ではなぜ、彼が劇的な成長を遂げたのか?

それは、「責任」のある仕事をどんどん任されていたからではないかと考えています。「責任」のある仕事を任されると、なぜ人は成長するのか?少し考えてみましょう。

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同僚くんのポテンシャル

彼は現在、26歳。平成ゆとり真っ只中の教育を受けてきました。

地元の名門高校を卒業後、旧七帝大の一つに現役合格。その後、社会人として働いてから、博士号を取りに大学に戻り研究しにきています。

趣味はゲームで休日は引きこもり、平日も隙間時間があればスマホでゲームに熱中。

と言った、ゆとり教育を受けながらも地頭は非常に良い優秀な人で、上司からは非常に期待されていたのですが、パッとしなくて周りから心配されていました。

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若手ホープだからこそ責任のある仕事を任される

強い志があって博士号を取るために研究しにきているということは、研究環境を与える側もかなり期待します。

研究に関しては、「ちょっと今、研究室にない技術だから、◯○先生に聞いてできるようにしておいて」と『0から立ち上げる』実験を任されていました。研究なんてロクにやったこともないし、新しい環境なのに、色々試行錯誤しながらやるのは辛かったのではないかと思います。さらに、立ち上げた系に関しても「これじゃダメじゃない?」「もうちょっとこうしたらどう?」などケチョンケチョンに言われて、見ているこっちからしても可哀想だなと思った時期もありました。(彼が精神的に病まなかったのが不思議です→彼は気持ちの切り替え方がとても上手でした)

若手だからこそ、「あれやって」「これやって」と研究以外の仕事もかなり任されていました。例えば、上司に会いにやってきた外国人ゲストのセミナーの設定から、ゲストの案内、夕食会のアテンドなど。はるばる海外から上司に会いにやってくるということは、上司にとってはとても大切なゲストです。そこでミスしたり、変なことはできません。(簡単なことのようですがこれはれっきとした『責任』のある仕事です。)「英語はそんなに得意じゃないんです...」と言いながらも、頑張って外国人ゲストとやりとりをしていました。

『責任』のある仕事というのは、誰かが教えてくれる訳でもなく、正解がある訳でもありません。期待される若手はバンバンちょっと難しい『責任』のある仕事を任されます。するとどうなるのでしょう?

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試行錯誤してできた結果が自分のモノになる

人から手取り足取り丁寧に教えてもらったことは、比較的すぐに忘れてしまいます。例えば、本で読んだ知識はその時は覚えていますが、1ヶ月もするとすぐに忘れてしまいます。他にも学校で習ったことの7割方は忘れているのは、先生が一方的に教えてくれていたからです。私は英語が苦手なのですが、中学、高校で習った英語はほとんど忘れています。

一方で自分で能動的に学んだモノはそう簡単には忘れません。本を読んで仕入れた知識をもとに、自分で考えたことなどは1年くらいは覚えています。子どもの言葉の習得も能動的学習の一つです。自分で試行錯誤しながら学んだ(ことば)は一生ものですね。私は現在、外国人とも仕事をしています。その人とのコミュニケーションが必要になって初めて少し英語を勉強し始めました。学校で勉強するよりも早く身につく気がします。

話が少しそれてしまいましたが、同僚くんははじめての環境でひたすら試行錯誤を繰り返していました。誰かが教えてくれる訳ではないし、外国人ゲストの対応なんて正解がある訳ではありません。自分が考えて行動しなければならないことをたくさん経験していました。

最初の1年くらいはほとんど使いものにならないと上司に言われていましたが、1年を過ぎたあたりから研究もその他の仕事もメキメキ成長し始めたのです。(1年間成長を信じて仕事を振り続けた上司もすごいですが)それは彼が「自分のアタマで考える力」が元々あって、その考え方、「こういうときにはこう考えると良い」というコツをつかんだからではないかと思います。

ゆとり教育を受けてきたからとかは、ほとんど関係ありません。最初は「ゆとり教育を受けてきたから、やる気がないのかな?物事にあんまり関心がないのかな?」と思っていたのですが、エンジンがかかるまでに時間がかかるだけで「自分のアタマで考える力」は持っているものです。

もともと地頭の良い彼はそのコツをつかんだら指数関数的に急激に成長していきました。『責任』のある仕事をするということは、正解がないことを「考える」ことなんですね。「考え方」を試行錯誤する中で、そのコツみたいなものをつかんで人は成長するのではないのでしょうか。

若い時の努力は買ってでもしろ!

私が予備校に通っていた時の数学の先生に、

「若い時の努力は買ってでもしろって言うことばがあるけど、若い時の努力は人から奪ってでもしろ。どんな努力でもやったほうが良い。」

と言われたことが非常に印象深く心に刻まれています。

どんな努力でも無駄になることはありません。かならず何かしらの形になって自分の血となり骨となります。何かをする時は怒られてもけなされても良いから、自分で考えて行動した方が成長するんだなと思わせてくれた、同僚くんの成長でした。私も頑張ろう!

それでは、また!

 

この考えに至ったベースになる記事はこちら

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