自分が何かを発信するときに意識しなければならないのは、情報を受け取る人には二つのタイプの人たちがいることです。
ひとつは「情報を受け取って何らかの反応をする人」、もう一つは「情報を受け取っても表立って反応をしない人」。
前者の「情報を受け取って何らかの反応をしてくれる人」は非常に少数で、後者の方が圧倒的に多いということも知っておかなければなりません。
例えば、ツイッターでもフォロワーのうち3〜5%以上が反応しているツイートが良いツイートだとされています。
ということは逆にいうと、フォロワーの95〜97%は「情報を受け取っても表立って反応しない人たち」いわゆる『サイレントマジョリティー』です。
私は最近、ちきりんさんの『「自分メディア」の作り方!』を読んで『サイレントマジョリティー』の存在に気づかされました。
すると、自分も『サイレントマジョリティー』の一人であること、自分のブログやツイッターにも『サイレントマジョリティー』がいることを意識するようになりました。
大切な読者であり見学者である『サイレントマジョリティー』とどう向き合うかが、人気ブロガーになる秘訣なのではないかと思い、考察してみようと思います。
もくじ
人気の出る発信者は『サイレントマジョリティー』を意識している
私の目標とするちきりんさんをはじめとして、ネット上で成功している・人気のある人は『サイレントマジョリティー』を意識して、行動しているように思います。
ちきりんさんの場合は本も出されていて、どう向き合っているのか書かれているので少し紹介します。
ちきりんさんが意識していることは2つ。
一つ目は、反応してくれる人にだけに過剰に反応しない。
もう一つは、客観的な指標を頼りに『サイレントマジョリティー』の動向を把握する。
反応してくれるひとだけに過剰に反応しない
自分の発信に対して反応してくれる人ってどんな人なんでしょう?
- 熱心でコアなファン
- 強い主張を持った人
共感する人
非難する人
反応してくれるというのは、発信者にしてみたらすごく嬉しいことですよね。
でも熱心でコアなファンばかりに気を取られていたら、自分の視野が狭くなってしまいます。
(日常生活では、仲の良い人同士だけで過ごした方が気持ちが楽ですが、社会生活を送るにはそうはいかないのと似ていますね)
また共感・非難にかかわらず強い主張を持った人に丁寧に反応していたら、議論が予想もしないところへ行ってしまい、自分の主張とかけ離れてしまうこともあります。
そういう議論は『サイレントマジョリティー』にとっては興味のないことですよね。
『サイレントマジョリティー』を大切にするからこそ、反応してくれる人に過剰に・無駄に反応しないのがネット上では適切な対応なようです。
客観的な指標で動向をチェックする
『サイレントマジョリティー』は文字通り『サイレント』なので、何も言ってはくれません。
何も言ってはくれないけれど、行動で自分の意見を示してくれます。
例えば、面白いと思ったら定期的に情報発信元を見に行ったり、面白くないと思ったら見に行きませんよね。
Twitterとかでも、「この人良い!」ってなったらフォローしてみるし、「違うな」と思ったらフォローを解除しますよね。
こう言った『サイレントマジョリティー』の行動を知ることが出来るツールが、ネットにはあるのです!
それが、通常「アナリティクス」と言われるもの。(ブログなどでは「google analytics」、Twitterにも「Twitter analytics」があります)
こう言った解析ツールで、どんなページが良く読まれているのか?どんなツイートがよく見られているのか知ることができます。
定期的に解析ツールを使って客観的に自分のコンテンツを見ることは、「自分メディア」作りに非常に役に立つのではないでしょうか。
後述しますが、『サイレントマジョリティー』はそのコンテンツのファンでもあるので、ファンの動向を知ることは「自分のどこが好きと言ってくれる人が多いか」を知ることにもつながります。
「自分のどういうところが好きな人が多いか」を知ることは、自分のブランディング(自分とは何物か)にとっても重要なのではないかと思います。
『サイレントマジョリティー』はゆるいファン
ネット上で人気になる人は『サイレントマジョリティー』をかなり意識していることがわかってきました。
では、なぜそんなに大事にするのでしょうか?
それは、『サイレントマジョリティー』はゆるいファンだから。
『サイレントマジョリティー』について少し振り返ってみると、
反応するわけではない人
でも、そのメディア・コンテンツを(定期的に)見ている人
ですよね。
その定期的に見ているということは、そのメディアを「嫌いではない、むしろ好き」な部類に入れて見ています。
(嫌いなものを何度も見たいとは普通は思いませんよね)
また、「嫌い!」「違う!」などネガティブな感覚でメディアを訪れる人は、強い主張を持っているので何かしらの形で反応します。
ということは、『サイレントマジョリティー』にはならないということです。
また、反応しないということは熱心ではないということ。
何か他に面白そうなことがあれば、そちらに簡単に乗り換えてしまうし、違うなと思ったらすぐに離れていってしまいます。
(実際に私も、面白いなと思って定期的に読んでいたメディアもちょっとつまらないと思っただけでもう読まなくなってしまったりします)
『サイレントマジョリティー』は、そのメディアを好意的には見ているけれども、すぐに離れていってしまう存在でもあるのではないでしょうか。
ゆるいファンを裏切らないためにも、「主張の一貫性」と「真摯な姿勢」が大切なのではないかと思った今日この頃です。
それでは、また!