男の子を産まなきゃいけない?長男の嫁の憂鬱を義祖母が救ってくれた
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今だに、長男と結婚したら「男の子を産まなければいけない」というプレッシャーがありますよね。

一番の代表格は、現在の皇后であられる雅子さま(だと思っています)。

 

雅子さまは今上天皇とご成婚されてから、いわゆる「お世継ぎ」を産むことに宮内庁・世間からかなりのプレッシャーを受けていたと思います。

皇室典範には「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と記されており、雅子さまは天皇を継ぐ「男の子」を産むことを期待されていたのです。

2001年には愛子さまをご出産されました。

子どもを産むこと自体がかなりの奇跡なのに、生まれてきたのが女の子だったからという理由で「次は男の子を」と次の子を期待されたりしていました。

これはかなり精神的に辛いもので、気丈に振舞っておられましたが一時体調を崩されて公務をお休みされていたこともありますね。

 

そんな背景もありつつ、2004年には当時の小泉純一郎首相が「女性天皇でも良いではないか?!」という声をあげて「皇室典範」に関する議論が活発になったことも記憶に新しいのではないかと思います。

 

一般家庭では皇室ほど「男の子を産む」ことを強要されてはいないものの、長男の嫁は「男の子を産むべき」という風潮が今の世になっても僅かながらある気がします。

 

その理由の一つとして、

名字を継ぐのは男の子しかできない

(例外もあり。珍しい名字の場合は婿養子をとって名字を継承する場合もある)

 

男の子を産まないと名字を継ぐ人がいなくなってしまう...

そんな長男の嫁ならではの憂鬱を義祖母が救ってくれたので、書き留めておきます。

 

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現在の我が家の状況

長男の嫁と言っても色々あるとは思うので、少しだけ我が家の状況をご紹介しておきます。

義祖父:5人兄弟の末っ子

義父:3人兄弟の長男

夫:2人兄弟の長男

 

現在、0歳と2歳の女の子がいます。

義祖父は長男ではないものの、義父は長男、夫も長男なので「男の子を産まなければいけない」プレッシャーは多少なりともありました。

長女を妊娠した時

やはり第一子ということもあり、周りからの期待は大きかったように思います。

特に義祖父からは、「性別は?」と聞かれて「女の子です」と答えてから流れるちょっとだけビミョーな空気の間がどれだけ辛かったことか...

誰よりも、義父からの「男の子を産んでくれ」プレッシャーが強かったように感じました。

 

まぁ、口先では「男の子でも女の子でも生まれてきたら可愛いからね」と言っていても、実際は「男の子がよかったんじゃないかな...」と疑心暗鬼になっていました。

(義母ももしかしたら男の子がよかったのではないか?など...)

長女が生まれてきてから、義実家やその親戚もお祝いしてくれてホッとしたのを覚えています。

 

ただ長女が生まれてから、「第二子は?」と急かされることもなくのんびりできたのが気持ちを楽にしてくれました。

次女を妊娠した時

少しだけ「次は男の子!」と周りから期待されている感じもしたし、自分でも少しだけ「男の子なんじゃないか?」と思っていました。

が、夫に「男の子と女の子どっちが良い?」と聞いたら、「無事に生まれてきてくれたら、男の子でも女の子でも良いよ!子どもが生まれてくるだけで奇跡だもの」と言われて感動。

 

義両親に「性別は?」と聞かれた時には(男の子を期待しているのではないかとわかっていつつ)、「まだよくわからないんですが、女の子じゃないかと言われています」と言葉を濁していました。

 

そんな中、義祖父母は「性別はどっち?」と聞くこともなく「えいこちゃん、体調は大丈夫?食べるもの食べられてる?」「お腹が出てきて大変でしょう。任せられることはえい夫くんに任せるのよ。」と私の体調のことを気遣ってくれました。

長女の妊娠の時も、次女の妊娠の時も周囲から期待されるのは(はっきりは言わないものの、雰囲気は)「男の子」でした。
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「姉妹は良いわねー」義祖母の言葉に救われた!

そんな事情も抱えつつ、無事に2人の女の子を出産し、育児に追われる毎日です。

その一方で「男の子を産めなかった...」という申し訳ない気持ちが心の片隅にありました。

 

先日、義祖父母の家にひ孫の顔を見せるために遊びに言った際に言われた義祖母の一言で私の気持ちが楽になりました。

うちは男兄弟ばっかりで、女の子がいなかったのよ。
女の子がたくさんいるって良いわねー。(えい夫くんは男の子が欲しかったかもしれないけど)
どっちかが一人ずつだったりすると、どっちも一人っ子みたいで寂しいんじゃないかと思うのよね。
女の子は面倒見も良いし、姉妹って良いわねー。

義祖母の言葉

 

この言葉を、義父と夫の前で言ってくれたのです。

「男の子を産まなきゃ」と思っていた私に、「女の子が良いわ」と言ってくれた義祖母の言葉に胸のつっかえが取れる思いでした。

 

義祖母の時代は「家を継ぐためには男の子!」という風潮が今よりももっと強い時代で、「男の子を産まなければならない」というプレッシャーが私よりも強かったのではないかと思います。

そんな中、男の子を2人も産み3人の子どもを1人で(義祖父は仕事人間だったため)育て上げた母の強さを感じました。

 

そんな時代を生き抜いた人が、「男の子じゃなくても良いのよ」「女の子がたくさんいた方が良いわ」というのは、自分の受けたプレッシャーを感じて欲しくないという気持ちが込められていたのかもしれません。

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男の子じゃなくても、子どもを授かるだけで奇跡!

今の時代、「家」という概念はかなり希薄になっているように感じます。

長男の長男が家を継ぐという考え方は少し古くなってきているし、夫婦別姓という考え方も出てきて名字を継ぐというのも必ずしも男性でなくてもよくなってきています。

 

その一方で、「男の子を産まなきゃ」というプレッシャーを受けている人は少なからずいるのではないでしょうか。

男の子がお世継ぎになるのは皇室くらいで、一般の家庭ではそんな考え方は古い!とバッサリ切り捨てて新しい時代を生きていきましょう。

新しい時代には新しい「家」「家族」の形があるはずです。

 

男の子が生まれたら生まれたで楽しいことはたくさんあるかもしれませんが、女の子にしかない楽しい出来事がたくさんあります。

例えば、

  • 姉は妹の面倒を見たがる(離乳食を食べさせたり、授乳させたり)
  • 妹は姉が楽しそうに遊んでいると、ニコニコする(動いたり話したりできない代わりに、声を出して笑ったり、姉の様子をじっと見たりしています)

子どもは性別関係なく、生まれてくるだけで奇跡です。

男の子であろうと女の子であろうと、「生まれてきた子を大切に育てる」、これが親の使命ではないかと思います。

「性別」なんて小さなことで悩まずに、授かった宝を大切にしましょう。

 

最後に義祖母の尊敬するところをまとめて、終わりにします。

  • 妊娠したからといって「性別」を気にしない
  • その状況をプラスに捉える(女の子がたくさんで良いじゃない)
  • (プラスに捉えたことを)言葉で伝える
  • 新しいものを取り入れて、古い考えに固執しない

義祖母は、時代の変化に順応できる人です。だからこそ孫世代の私にも的確な言葉を伝えてくれたのではないかと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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