「7つの習慣」という本をご存じですか?
世界で一番売れているビジネス書なんです。
わたしがこの本と出合ったのは、『「すぐやる人」の読書術』の著者である塚本亮さんが「人生が変わった一冊」として紹介していたからです。
『「すぐやる人」の読書術』や『スゴい早起き』を読んで、塚本さんの熱量に圧倒されてしまい、
そのエネルギーはどこから来るのか、その原点を探ってみたくなったのがきっかけです。
いままでビジネス書・自己啓発本などには全く見向きもしませんでした。
ブログを始めてから、いろんな人に刺激をもらって世界のベストセラービジネス書まで手を伸ばしてしまいました。
でも読み始めてみたら、ビジネスだけではなく家族や子どもとの関係構築に応用できることがたくさん書いてあったのです!
と思ってしまうほどでした。
「7つの習慣」に書かれている、子育てでも役立ちそうなポイントを3つご紹介します。
もくじ
「7つの習慣」ってどんな本?
7つの習慣
スティーブン・R・コヴィー著 キング・ベアー出版 (481ページ)
コヴィーさんについて
9人の子どもと36人の孫をもつ、世界でも有名な経営コンサルタント。
世界各国の政府や企業のリーダーに対して、広くコンサルタントとして活躍している。
「7つの習慣」をはじめとする著書はいずれもミリオンセラー。
世界に大きな反響を巻き起こしている。
英国の「エコノミスト」誌によれば、コヴィー博士は世界で最も大きな影響力を持つ人物とされている。
どんなことが書いてあるの?
本のカバーにはこんなことが書いてあります。
『7つの習慣』を勉強することで、あなたは次の結果を期待することができるだろう。
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- 真のリーダーになり、マネジメントの本質を知る
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- 人生における明確な目的と方向性を持つようになる。深いコミュニケーションを取る方法を知ることで、周りの人たちと充実した人間関係を作る。
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- 忘れていた人間本来の暖かさを取り戻し、本当の喜びを生活の中で味わえるようになる。
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- 他人との協力を通じで無限の資源を活用する方法を知る。
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- 家族などの大切な人間関係を気づき直す鍵を学ぶ
- 第一の習慣:主体性を発揮する
- 第二の習慣:目的を持って始める fa-arrow-leftポイント1
- 第三の習慣:重要事項を優先する fa-arrow-leftポイント2
- 第四の習慣:Win-Winを考える
- 第五の習慣:理解してから理解される fa-arrow-leftポイント3
- 第六の習慣:相乗効果を発揮する
- 第七の習慣:刃を研ぐ
本当に幅広くいろいろ書いてあるので、どれもご紹介したいのですが...
今回はこの中でも、子育てに応用できてすぐに実行できそうなポイントを3つに絞ってご紹介します。
ご紹介するポイントを知っているだけでも、家庭・子育てにおいて”自分”が良い方向に変わるはずです。
子育てポイント1:どういう親になるか想像してみよう
人生の最後の姿を描き、それを念頭において今日という1日を始める。
「7つの習慣」 スティーブン・R・コヴィー
生まれてきて、生きることの楽しさをいっぱい教えてもらった。
など、親としてできることが少しずつ具体的に出てくると思います。
これを紙に書き出してみて、「日々の生活に落とし込んで実行してみましょう!」というのが「7つの習慣」でいうところの「第二の習慣:目的をもって始める」です。
ダイエットも目的を持って始めましょう
例えばあなたがダイエットを始めようとしています。
こんな目標を立てていませんか?
ビキニでお腹が出せるようにダイエットする!
子どもたちを1回でも爆笑させる
子育てポイント2:時間をかけて人間関係を築く
少しだけビジネス的なのですが、すごく参考になる考え方をご紹介します。
「7つの習慣」では、毎日やることを緊急か?緊急でないか?、重要か?重要でないか?の4つに分類しましょうと言っています。
第一領域に入るのは、
- 病気や事故
- 危機や災害
第二領域に入るのは、
- 人間関係作り
- 健康の維持
- 準備や計画
第三領域に入るのは、
- 無意味な冠婚葬祭
- 付き合い
- 雑事
第四領域に入るのは、
- 暇つぶし
- 待ち時間
- だらだら電話
- テレビ
です。
第二領域に割く時間を多くする
第一領域は最低限にして、第三、第四領域はやらなくて良い!
子育てのことに落とし込むと、子どもとの人間関係作りにたくさん時間を割きましょうということです。
これは「7つの習慣」の「第三の習慣」重要事項を優先するに該当します。
「7つの習慣」には具体的にどう書かれているのかご紹介します。
子どもに仕事を任せる
コヴィーさんが息子のスティーブに芝生の手入れを任せるエピソードが掲載されています。
人に仕事を任せる(デレゲーション)のには2種類あります。
- 使い走りのデレゲーション
「あれやって」「これやって」「終わったらすぐ報告して」などと逐一指示を出す任せ方 - 完全なデレゲーション
「望む結果」「やりかた」「使えるもの」「報告の仕方」「やったときの報酬」を提示してそれ以外は干渉しない任せ方
ついついやってしまいがちなのが、1.の使い走りのデレゲーションです。
使い走りのデレゲーションは時間がかからないし、自分の目の届く範囲で相手が動くので管理しやすいです。
が、目指すべきは2.の完全なデレゲーションです。
時間はかかるし、すぐに目に見える結果は見られません。が、仕事を任せたあとは劇的に自分の労力が減らせるのです。
【コヴィーさんが息子に芝生の手入れを任せるエピソード】
- 息子が芝生の手入れを自分がすると申し出てきた
- 芝生のあるべき姿「緑」で「清潔」を具体的に見せてあげる
- 責任は息子にあること、父は手伝える時は手伝うことを伝える
- 2週間かけて、「緑」で「清潔」、責任は息子、と教え続ける
- すべてを任せる
- 息子はなかなかやらない!(そこで手を出さない)
- 父が時間があるときには手伝うことを、態度で示す
- その後は、ほとんど手伝わなくても芝生は「緑」で「清潔」が保たれた
ここでのポイントは、時間をじっくり確保して「望む結果」を見せてあげる、「責任の所在」が自分にあるということを感じさせるということだと思います。
これは使い走りのデレゲーションでは実現できません。
子どもとの良好な信頼関係を築くためには、意識して完全なデレゲーションを取り入れてみましょう。
子育てポイント3:聴く姿勢を示すコミュニケーション
子どもの話を聞くときに、どのように聞いていますか?
何話しているかわからないので、部分的に聞いている人も多いと思います。
「7つの習慣」でNGとされている話の聞き方は、”自叙的”な反応と書かれています。
- 評価する
賛成か反対か決める - 探る
自分の視点から質問する - 助言する
自分の経験などからアドバイスする - 解釈する
自分の動機や行動から相手の行動を解釈して説明する
誰かに相談されたらやりがちな反応ばかりでよね。
子どもに対しても、ついつい「こうした方が良いよ」と自叙的な反応になっている気がします。
「7つの習慣」では、これを”感情移入的”な聞き方にしましょうと言っています。
- 話の中身を繰り返す
子どもお父さん、学校なんてもういや!父学校がいやなんだね
→自叙的な聞き方ではないが、子どもの気持ちを理解するためにはもう少し聞く姿勢を示した方が良い。
- 話の中身を自分の言葉に置き換える
子どもお父さん、学校なんてもういや!父そっかー、学校に行きたくないのか
- 感情を反映する
子どもお父さん、学校なんてもういや!父最近、なんだかイライラしてるね
- 内容を自分の言葉で言って、同時に感情を反映する
子どもお父さん、学校なんてもういや!父学校に行きたくなくて、イライラしているね
どうしたの?
このように感情移入的な会話をすることで、相手が自分の思いと気持ちを整理する手助けになります。
また、理解しようとする姿勢を示すことで、信頼感が生まれます。
これが「7つの習慣」でいうところの、「第5の習慣:理解してから理解される」です。
「話の中身を自分の言葉に置き換える」、「感情を反映する」までだったら私でもなんとかできそうな気がします。
夫との日常会話でも取り入れてみようと思いました。
「7つの習慣」を読み終えて
500ページ近くあるビジネス書を読み切るのは正直大変でした。
あまりにも内容が濃いので、自分のなかで整理するのも一苦労です。
ここでお伝えしたかったのは「7つの習慣」は単なるビジネス書ではなく、家庭内でも円満に過ごすためのノウハウがたくさん書かれているということ。
コヴィーさんと子どもたちとのエピソードも満載なので、子育ての参考になること間違いなし!
全て読むのは大変なので、興味のある方はマンガ版で読んでみることをオススメします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。