えい夫 「サル化」する人間社会を読んで
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どうも、えい夫です。
「サル化」する人間社会(山極寿一著)を読んだのでご紹介します。
なかなか衝撃的なタイトルに加えて、カバー絵はなぜゴリラなのか?と興味が惹かれた本です。

この本はこんな人にオススメだと思います。

  • ゴリラに興味がある、好きな方
  • ヒトとその他の霊長類(ヒト、サル、ゴリラなど)と違いを知りたい方
  • 人間社会の将来が心配な方
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驚くべきゴリラの生態

タイトルそっちのけでゴリラです。
なぜかというと、著者はゴリラ研究の第一人者なのです。(京都大学霊長類研究所を経て京都大学総長、2019年4月時点)

ゴリラは優劣のない社会。サルは優劣が決まっているヒエラルキー社会。
ゴリラは共食する。サルは孤食する。
ゴリラのオスは同性愛行動をする。
ゴリラの睾丸はヒトより小さい。

などなど、ゴリラの驚くべき生態が次々と紹介されます。
なぜそのような習性があるのか、その他の霊長類ではどうなのか、といった比較とともに解説されていきます。
思わず「へー」と言ってしまうことしばしばでした。

しかも、著者自らがアフリカで何年も現地調査し、時には危険な目に遭遇している。
ゴリラと仲良くなるために何年も辛抱する。(ゴリラとヒトが仲良くなるということですら驚きなのに、それに何年も費やすだなんて…)
ゴリラ研究の大変さ・難しさも感じます。

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ゴリラから何を学ぶか

私たちは競争社会に生きていますが、競争は激しさ複雑さを増し、格差が確実に大きくなっているように感じる今日この頃です。
また、世の中は、物質的には豊かになる一方で、個人も世間も精神的な豊かさが失われているような気もしています。

この本で紹介されたゴリラたちの生態を通じて、人間社会よりもゴリラ社会の方が豊かなのでは?人間社会は殺伐としたサル社会化が進んでいるのでは?と思わずにはいられませんでした。

理想的な人間社会のあり方について思いを巡らしてみたり、自分自身の暮らしぶりを見直すキッカケになるのではないかと思います。

私はゴリラのコミュニケーションを見習って、face to faceのコミュニケーションをもっと大事にしようと決意し、家族との団欒中は電話に出ないことを家族の前で宣言しました。

興味が湧いた方はご一読ください。

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