もくじ
赤ちゃん研究員とは?
日本には、赤ちゃんが発達していく過程(コミュニケーション能力の獲得・視力の発達・言語能力の獲得etc...)を研究している大学・施設がたくさんあります。
このような研究は、”ヒト”がどのように能力を獲得したか?”ヒト”の謎に迫る重要な研究なのです。
例えば赤ちゃんが発達していく過程を研究することで、
研究協力って何するの?
「研究協力」って言われても、怪しげな薬を飲まされたり、変な機械を繋いだり...なんだか怖そうな感じがしますよね。
具体的にどんなことをするかは、募集している研究室のHPに書いてあります。
例えば長女がお世話になった理化学研究所の言語発達チームのHPには、
理化学研究所 言語発達研究チームでは、子どもの言語習得についての調査をしており、調査にご協力くださるお子様とその保護者を募集しております。調査では、お子様にいろいろな音を聞いてもらったり絵を見てもらい、どんな音や絵に興味を示すかを観察するもの、脳の活動を測定するものなどがあります。音や絵は不快なものではなく、安全なものです。これらの調査は学術的研究を目的としたもので、研究の内容や方法については、理化学研究所の倫理委員会の審査を受け承認されたものです。 当チームでは、お子様が安心して楽しく参加していただける環境を整えております。 ご登録をお待ちしております。 ※ これらの調査は、個人の能力を測定するものではありません。国立研究開発法人 理化学研究所 脳神経科学研究センター 言語発達研究チームHPより
何をするかHPだけでは不安であれば、問い合わせ時にどんなことをやるのか具体的に聞くこともできます。
また、途中で嫌だなと思ったらやめることもできます。
娘が赤ちゃん研究員になるまでの流れ
研究機関に連絡を取る
申し込み・問い合わせフォームから各研究機関に連絡をします。
理化学研究所 言語発達研究チームの場合は、問い合わせフォームがしっかり作られていたので赤ちゃんの月齢や性別などを入力するだけでOKでした。
メールアドレスしか記載していないところでも、赤ちゃんの月齢と連絡先を書けば大丈夫です。
これで赤ちゃん研究員への研究協力の登録が完了しました。
あとは、月齢にあった調査が始まるまで連絡を待ちます。
調査依頼の連絡が来る
うちの場合は、登録してから1ヶ月ほどで調査協力の連絡がきました。
研究協力内容や、参加日時の提案がされます。
調査するのは基本的に平日の日中の時間、1時間程度です。
ここで参加が難しい場合は、断っても大丈夫!
予定を合わせて、研究協力する日時を決定します。
いざ!研究室に潜入
大学の構内や研究機関に入るのってなかなかできない体験ですよね。
大きな機械がずらっと並んでいたり、白衣の人がいっぱいいたり、ドラマで出てくる研究室を想像してしまいますよね。
理化学研究所 言語発達研究チームの場合は、赤ちゃん広場のような雰囲気の研究室でした。
秘書さんに名前を言って、少し待っていると優しそうな女性の研究員さんがいらっしゃいました。
一通り今回やる調査の内容を確認して、いざ実験へ。
小さい部屋の中にモニターがあって、5分くらいそのモニターを見せるというテストでした。
いろんな形のものが動いたりしているのを、赤ちゃんがどう見ているか、音声が流れてきてどういう風に反応するかを観察しているようでした。
実験はあっという間に終了。
その後、赤ちゃん研究員記念撮影と謝礼として図書カードをいただきました。
研究協力したら論文に載るの?
基本的には、匿名の実験なので成果が出たら教えてくれるとのことでした。
が、論文に赤ちゃんの名前が載るわけでは無いようです。
発達の段階を観察するので、1回だけではなく、2回、3回と協力を求められることもあります。
(私の仕事の都合で、1回しか参加できませんでしたが...)
どんなところで募集してるの?
東京大学(駒場・本郷
慶應義塾大学(三田)
中央大学(多摩)
玉川大学(町田)
理化学研究所(和光)
新潟大学
名古屋市立大学
京都大学
同志社大学
九州大学
長崎大学
メリットとデメリット
メリット
- なかなか入れない大学や研究施設の構内に入れる
- 日本の科学の発展に貢献できる
- 記念写真を撮ってくれたり、賞状をくれるところもある
- 謝礼として図書カードなどがもらえる(ところもある)
デメリット
- 交通費は自分で負担しなければならない
- 調査は平日に行われる(休みを取っていないと参加できない)
- 継続的な調査になったりするので複数回行かなければならないこともある
実際に参加してみて
赤ちゃん研究員の存在は、大学の頃から知っていたのですが初めていく時はドキドキでした。
研究機関に赤ちゃんを連れていくなんて、なかなか想像できないことですよね。
理化学研究所に恐る恐るメールしてみたのですが、とても優しく対応していただけました。
研究室の雰囲気も可愛らしくて(授乳スペース、遊びスペースもありました!)、”怖い”という感じは全くありませんでした。
調査の説明も丁寧にしていただき、安心して参加できました。 (もし当日説明を聞いて参加したくなければ、その場で断ることも可能です。)
今回参加した言語発達以外にもコミュニケーション、音の好み、視力に関する研究など様々な研究がされていることを知りました。
この研究が基となって、これからの教育などが変わっていくと思うと少しワクワクしますよね。
今回参加してみて、”赤ちゃんの発達”に関して興味が出てきて、子どもたちの成長を観察するのが日々の楽しみになっています。
また、機会があれば参加したいと思っています。
興味があれば問い合わせだけでもしてみてください。