「計画は必要」と大半の人が主張する一方で、まれに「計画なんていらない」という人もいる。
いったいどちらが正しいのだろうか。
この記事では、計画を立てる・立てないの使い分けとその理由について説明する。
計画を立てる・立てないの使い分け
使い分け方はズバリこうだ。
失敗が許されない場合は計画を立てる。それ以外は無計画でも良い。
仕事において計画が重要視されるのは、失敗が許されない案件ばかりだからだ。
そもそも計画を立てる理由は
それはある期間内に行う物事(=プロジェクト)を成功させたい、いや失敗したくないからだ。
失敗したくないから、何をいつまでに完了させるのか最初に決めておく。
失敗したくないから、進捗(=計画と実際のズレ)を管理する。
失敗したくないから、計画からのズレ(=多くの場合は遅れ)を減らそうと対処する。
つまり計画は失敗を防ぐためのツールなのだ。
ビジネスでプロジェクトの失敗が許されるケースは極めて稀だろう。だから上司から当たり前のように計画を立てろと言われるのだ。
反対に、納期がない/失敗してもOK/失敗しようがない場合は無計画でも良い。例としては、趣味で何かに取り組むとか、歯磨きをするとかだろう。
あくまでも計画は失敗を防ぐためのツールなのだ。だからすべてのプロジェクトで計画を立てる必要などないのだ。
計画と考え方の相性
計画を立てて実行するのが得意な人とそうでない人がいる。それはその人の考え方によるものかもしれない。
プロジェクトに取り組むとき2通りの考え方がある。
①ゴールから逆算して実行するトップダウン型
②実行を積み上げてゴール到達を目指すボトムアップ型
メモの魔力 The Magic of Memos (前田裕二著)より抜粋
プロジェクトチーム内で温度差がある場合は、トップダウン型とボトムアップ型の考えの違いによるものかもしれない。
結果のコミットが求められるプロジェクトマネージャーのような立場の人は前者が多いだろう。あなたがもしマネージャーやチームメンバーの意見と対立するようなら、お互いの考え方が根本的に違っている可能性がある。自分と相手がどちらのタイプか見極めて行動すれば摩擦を減らせるかもしれない。
さてこの記事をおさらいしよう。
計画を立てる・立てないは使い分けていこう。
何度も繰り返すが計画はプロジェクトを失敗させないためのツールでしかない。
失敗したくないかどうか、これだけを基準に計画を立てる必要があるか考えよう。
最後にこの記事の参考図書を紹介する。どちらも良書であると思う。
参考図書
一流人の物事の考え方を知っておくのは非常に勉強になる。「社長の教祖」「日本のドラッカー」と呼ばれ1万社近くの経営指導を行った市倉定氏の著書から計画を学ぼう。
この記事で引用しているが、内容的にはこの本サブトピックでしかない。本筋はメモをすることの重要性を説いている。夢を叶えるため・思考を深めるためメモはとてつもない力を発揮することを教えてくれる。